木の接着に木工用ボンドを使う場合、反対側からボンドが出てくる現象があります。
木工をされている方は、もしかしたら経験があるかもしれません。(私だけかもしれませんが…(;一_一)
木にはストローのような導管という穴がたくさんあって、そこからボンドが出てきただけです。
原因は木工用ボンドのつけ過ぎです。
私が今まで作ってきたキノコ達の笠と柄は、実は簡単に外せます。笠と柄の両方に穴が開いていて、ダボという木の棒のようなものを適当な長さにカットして挿し込んでいるだけです。色んな木の笠と柄を交換してよく遊んでます。
ただ、販売する場合は、笠と柄は取れない方がいいので、木工用ボンドで完全に接着することにしました。
木工用ボンドで接着するだけですから、作業はとても簡単です。…っと思っていましたが…
あれっ、何だこれ?なんで下からボンドが?…
「しっかり接着しなくては」と「隙間はボンドで埋めよう」という理由から、たっぷりボンドをつけました。(木工用ボンドをつける量って結構難しいんですよね。)
そして、強く圧着して押し込むと、柄の反対側から木工用ボンドが出てきました。
大量のボンドが圧着によって逃げ道を失って入り込んだ先が…そうです。導管です。
知ってる方はいいのですが、知らない方はちょっとだけご説明します。
木の中にはストローのような物がたくさんあります。それを導管と言います。
木彫りの作品にはオイル塗装しかしていませんので、導管はほとんど塞がっていません。
導管はストローのように穴が開いているので、水はもちろん、オイルとかボンドとか導管の中に入っていきます。
そして穴がずっと繋がっているので反対側から出てきます。
今回はボンドが出てきました。
「あっそうだ導管あるよな」っと改めて導管の存在に気づかされました。
導管を埋めるという方法もありますが、私は彫ったまま特別何もしない方が好きですし、手間もかかりませんのでそのままがいいです。
今回は木彫りのキノコの出品のため、初めて木工用ボンドで接着しましたが「つけすぎ注意」「適量を見分ける」ということを学びました(^_^)
もちろん出てきたボンドはきちんと拭き取って処理しています。
出品用として用意した木彫りのキノコ達。笠と柄の接着が全て完了しました。
キノコ用の台と合わせてみます。色んな木材を使っているので、こういう木を合わせる作業も楽しいです。ウォルナット、チェリー、山桜、胡桃、白樫、栗、メープル、槐(えんじゅ)、たくさんあります。ペアにしたり単体にしたり色々組み合わせていると、いつの間にか結構な時間が経っています(^_^)
とりあえず8点を出品してみました。
商品撮影が地味に大変で難しく、そして楽しかったです。
よかったら、商品ページ見に来てください。
ハンドメイド作家が集まる通販サイト「Creema」に出品しています。
工房木ノ文(konofumi)出品作品一覧
導管については、私自身の勉強も含めて今度詳しくブログにまとめてみたいと思っています。
導管の大きさや並び方、木によって色々あるんですよ。