パロサントと言う不思議な木のご紹介です。パロサントは太陽(紫外線)に当たると緑になり、太陽に当たらない場所に保管してると緑が抜けて茶色っぽくなります。でも再び太陽に当てると緑に戻ります。
本当かな~?って思い購入して試してみることに。日に当たらない場所に保管していたら本当に緑が抜けて茶色っぽくなってしまいました。でも窓際に数日置いておくと綺麗な緑に戻りました。
今日はそんな不思議な木「パロサント」で毒キノコを彫ってみたいと思います。
綺麗な緑色の木です。
↑左は陽に当てていた表側のパロサントです。右は裏になっていて太陽に当たっていなかったパロサントです。別の木みたいに色味が違います。
それでは、パロサントの緑色を利用して毒キノコっぽくしてみます。
ここまで彫りました。既に毒用の穴空いています。
彫ると中の木が出てきますので、茶色い色をしています。経年変化前の木みたいです。でも太陽に当てると緑になるんです。
毒キノコっぽくするために、斑点は赤い木パドウクを使います。緑のパロサントと赤のパドウク、どっちも個性的過ぎる木です。
キノコの柄もパロサント。
こんな感じで、せっかくの綺麗な緑も彫ると茶色です。
柄の形を整えて、パドウクの赤い斑点もせっせと彫って、やっと完成です。ちなみにパロサントは凄く彫りづらいです。順目と逆目が交互に入っている感じです。綺麗に彫るには難易度高いかもです。
台はウォルナットの木を使いました。個性的過ぎる木の集まります。
彫り終わったばかりなので今はまだ茶色いですが、数日窓辺に置いて日に当ててみると、綺麗な緑に戻りました。
異質な色味ですが、とても綺麗なグリーンです。パドウクの赤い斑点がなんだか「怒った時の王蟲(おうむ)」を思い出します。
そして、いつものようにオイル塗装をします。荏胡麻油を塗っていきます。
左が無塗装の綺麗な緑のパロサント。右がオイルを塗った直後のパロサント。
…せっかくの綺麗な緑がオイルを塗ったことで台無しになってしまいました…ちょっとショックです(;一_一)
もしかしたらパロサントはオイルなどの塗装をしない方が良いのかもしれません。
オイル塗装後に数日に当ててみると少し緑が戻った(オイルが乾いたから?)気がしますが、無塗装の綺麗なグリーンには戻りませんでした。
パロサント次彫る時は無塗装の作品にしてみようと思います。
ちなみに今回彫った毒キノコは販売はしていません。(ショックだったので…)パロサントの綺麗なグリーンの作品が出来たら出品することにします。
では、また。