招き猫と言えば置物ですが、今回は壁に掛ける招き猫を彫ってみました。木彫りの猫さんです。
置くスペースが無い玄関でも壁に掛けることで招き猫を飾ることが出来ます。もちろん玄関だけじゃなく置くスペースが無い場所でも招き猫をお招きする事が出来ますよ。
壁に掛けるので、落としたり倒れたりする心配はありません。
お店やご自宅に飾ってあげてください。開店祝いや引っ越し祝いなどにも喜ばれますよ。
今回はそんな壁掛け招き猫の制作の様子です。
3種類彫っています。
まずは、ウォルナットの木の招き猫です。ブラックウォルナットとも呼ばれています。木材の世界ではとても有名な木です。世界3大銘木の一つです。黒、こげ茶、赤茶の濃い色味が最大の特徴です。
左手を上げて招いているネコさん。このウォルナットは柔らかめで彫るの楽です。
目と鼻にはいつものように本紫檀の木を埋め込みます。宝石のような高級木材です。
壁に掛けるには猫さんを紐で吊るせば良いのですが、それじゃちょっとアレなので、台座を用意して紐を付けることにしました。
台座には山桜の木を用意しました。深いグリーンの木目が美しいです。
台座に接着するのですが、尻尾が悩む…ちょっと邪魔なんですよね…
ネコさんと台座の取り付けが非常に難しく、難航しました…(;一_一)あまり何も考えず彫り始めてしまったので…
結局、台座をネコさんの背中の形に少し彫って、木工用ボンドと竹棒で挿して接着することにしました。
こんな感じで、竹棒を後ろから挿しています。これで簡単に取れることは無いと思います。
次は、紐づけです。これも、あまり何も考えず進めていたのでこの段階で悩みました…
紐を引っ掛ける金具みたいのを付ければ良いと思っていましたが、穴を開けて紐を通した方が強度的には良いと判断し、ちょっと面倒ですが、2種類の穴を開けました。
こんな感じで、紐を通して大きい穴のところで結んで取れないようにします。紐は麻紐を使いましたが、ご自身でお好きな紐に変えることは出来ます。
こんな感じで壁に掛けます。麻紐が木には合っているのかも…
オイル塗装をします。荏胡麻油を浸み込ませて乾かすだけです。木が濡れ色になって色味がグッと引き締まります。
次は、タモの木でネコさんを彫ります。
下絵。いつも下書き通りにはいかないのですが…
だんだん顔が出てきました。
こんにちは。現れたのは意外とかわいい顔の猫さんでした。目と鼻の位置関係で顔が変わるので0.1mmくらいのズレでも表情が変わります。
尻尾は台座の邪魔にならないように少し薄めで。
このタモの木の猫さんは、右手を上げています。右手はお金を呼び、左手は人を呼ぶそうです。「金」か「人」かどっちを選ぶのか深い選択になりそうです…
タモの木の猫さんの台座はブラックチェリーの木を選びました。が、ちょっと厚さがあるので、スライスカットです。このカットが結構大変です。機械が無いのでノコギリでゴリゴリします。表面は彫るので多少のズレは良しとします。
このブラックチェリーの木がこの猫さんのベッドになります。ブラックチェリー特有のガムポケット(黒っぽい樹脂の固まり)と白太がある方を選びます。こういう木らしいところが好きなので。
この子の台座は角を丸くしました。
2種類の穴を開けます。
掛けてみました。いい感じです。
次は山桜の木で招き猫を彫ります。
下書き。
こんにちは。
あなたのベッドはウォルナットの木で彫りましたよ。
掛けてみました。いい感じです。
ざっくりですが、制作時の様子をご紹介しました。
招き猫を置くスペースが無くて悩んでいる方や、倒れて壊れるのが心配な方は、壁に掛ける招き猫はいかがですか?
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作家さんが集まる通販サイト「creema(クリーマ)」に出品しています。
このブログを書いている時点では販売中ですが、在庫切れの際はご了承ください。
では、また。