招き猫シリーズ第2弾は左手を上げているネコさん達です。
左手は人を招くそうなので、店舗にお客さんがたくさん来たり、憧れのあの人に出会えたりするのかも…ネコさん達には頑張ってもらいたいです。
今回はあまり彫っている最中の写真を撮っていなかったのですが、一部制作の様子をご紹介します。
まずは水楢から彫りました。楢(ナラ)の木です。杢が独特で虎斑(とらふ)などと呼ばれています。ナラは堅いですが彫りやすいです。

目と鼻はボールペンで仮書きしています。
位置が決まってから穴を開けます。ドリルの刃を手で持って少しずつ回して開けています。

この穴に、あの銘木さん本紫檀の木を埋め込みます。


こんな感じになりました。誰かに似ているな…
しっぽは後にして、先に他のネコを彫ります。
次はハードメープルです。この木は堅いです(;一_一)

ハードメープルのネコの途中経過の写真がありました。
次は、胡桃(くるみ)の木を彫ります。メープルと違って柔らかいです。柔らかい方が逆目がうまく切れずにちょっとボサボサになってしまいます。柔らかい木は柔らかい木で難しいです。

上の写真は胡桃の木に下書きした様子です。書く時はネコっぽいんですが、彫ってるとネコから遠ざかっていくんですよね…

こんな感じで、3種類の木を使った招き猫を彫りました。この時点では胡桃とメープルはまだ目と鼻は埋め込んでいません。ボールペンで書いているだけです。

上の写真は目と鼻を埋め込んだ写真なのですが、メープルのネコだけ試しにチェリーの木を埋め込んでみました。メープルは白系の木なので、茶系のチェリーを埋めてもいいかもと思ったのですが…なんだか微妙です。オイルを塗ったら少しよくなるかもと思い既に顔だけオイルを塗っている状況です。

ナラと胡桃のネコは尻尾が付きましたが、メープルのネコはちょっと保留です。

ん~…この目と鼻がちょっと…

思い切って、埋めたチェリーの木を取り出して、本紫檀の木を埋め込んでみました。穴を開け直したので目と鼻が少し大きくなってしまいました…(;一_一)

メープルのネコさん悪くはないんですけど、今回は不採用かもです。ごめんなさい!
新しいメープルのネコさんを彫ります。

もう一回メープルの木で彫り直します。
こんな子が出てきました↓


目が大きくなり過ぎないように意識しすぎて目が小さくなってしまいましたが…なんかかわいいですよ。
苦手な尻尾もせっせと彫って仮接続です。

次は台を用意します。

こんな感じで、各ネコ違う木の台を用意しました。

こうやって、竹の棒を台の下から挿し込んでいます。何で下から貫通させているかというと、貫通させない場合は、2本の棒を挿すための垂直の穴を4つ機械を使わずに寸分も狂わずに開ける必要があります。これが神業くらいに難しいからです。私は出来ません。出来たとしても物凄く時間が掛かりそうです。なので、無理せず下から挿し込んでいます。

はみ出た竹の棒を綺麗に切り落として研磨し、台との接着が完成しました。


しっぽもそれぞれ特徴を付けました。

オイル塗装して、また2週間以上乾くのを待ちます。
既に、乾いて出品していますので、良かったら覗いてみてください。
木彫り 招き猫(左手)ネコの置物(木材:水楢/チェリー)(No.N0004)

木彫り 招き猫(左手)ネコの置物(木材:胡桃/山桜)(No.N0005)

木彫り 招き猫(左手)ネコの置物(木材:メープル/ウォルナット)(No.N0006)

※おまけ
今まで撮影はずっとアイフォンを使っていました。結構古いアイフォンSEです。日常を撮影するには十分なのですが、木の質感や色味をもっと表現したくて、思い切って一眼レフカメラを購入しました。

「Canon デジタル一眼レフカメラ EOS Kiss X9」です。新品を買うと10万以上しますので、型落ちの中古で57,000円で買いました。
私にとっては中古で十分でした。ちょっと設定は難しいですが、とんでもなく素敵な写真が撮れます。
アイフォンだと自動で明るさや色味を変更してしまうので、いつももどかしかったです。背景に白い物を映しこまないと色味が変わったりするので、ワザとに横に白い紙とか置いて撮影したりしています(;一_一)
普段の製作の様子などは、今まで通りアイフォンでいいですが、商品画像は一眼レフで撮影していこうと思います。
↓こんな感じで、多少暗くてもわずかな光をとらえてしっかり高画質で残せます。アイフォンだと自動で明るくなっちゃうんですよね。





時間があれば、昔の作品も全部撮り直したい…
では、また。