今回は器です。大きい器は大変なので小さめの器を何個が彫ってみました。
食器としても使えますが、小物入れやアクセサリー入れなど色々使える小さな器です。
8種類の木を使いました。
山桜、ホワイトオーク、槐(えんじゅ)、ウォルナット、ブラックチェリー、チーク、胡桃、栗、です。
彫っている時の様子を少しご紹介します。

まずは、山桜の木です。山桜独特の濃い緑のラインが出ていていい感じの木です。先に、器の中を彫っていきます。

山桜は艶があって彫りやすくて、本当に良い木です。

これはホワイトオークの木です。家具に人気があって良く見る種類です。日本のナラの木と同種です。ホワイトオークの方が若干色が薄いのが多いですが、色味にも個体差があるので、ナラと区別がつかないこともあります。彫るにはしんどい堅い木です。

あまり綺麗に彫り過ぎないようにしています。もちろんペーパー掛けしてツルツルにもしません。

槐の木の器も追加です。真ん中の器です。槐(えんじゅ)は縁起の良い木として有名です。
次は、ウォルナットの木です。家具の木材として大人気で有名過ぎるくらいの木です。世界3大銘木の一つです。ブラックウォルナットやウォールナットなど言い方は様々ですが、全て同じです。

そのウォルナットを節有の材で器彫りに挑戦します。節があると周りは堅く木目も交差していて彫りづらいです。

かなり小さいです。おちょこみたいです。

写真にはありませんが、大きな節は裏側に残してあります。色味や杢がとても美しいです。
次は、ブラックチェリー。

みんな、違う形大きさにしています。チェリーはちょっと長い小皿です。

次は、チークです。私が今持っているチークは全てミャンマー産の天然のチークです。とても希少材です。あまり数はありませんが、小さい材なら今も手に入ります。これも世界3大銘木の一つです。とても油分が多く水に強い木なので、昔は船の材料として重宝しました。月日が経ったチークの色味は明るいオレンジ色でとても美しいです。


このチークは小さい節が集合している箇所がありますが、尊重してあえて残しました。チークは本当に良い木なので、売れなかったら私が使わせて頂きます。
そして、次は胡桃の木です。

この胡桃の木は大胆に竹を半分に切ったような形にしてみました。材に割れが出ていて、なくなるまで彫ろうと思ってのですが、割れが続いていたので途中で止めてこの形になりました。木口の方に小さい割れが出ています。意外とメガネ置きなどにいい形です。

最後は、栗です。今回彫った木の中で、栗の木が一番優しい色味に感じます。

栗の木はこんな形で彫ってみました。


今回は、木彫りの小さな器でした。
器たちはオイル塗装して既に出品中です。
クリーマの販売サイトで販売中ですので、気になる器があったら見てみてください。
では、また。