いつもキノコばかりを彫っていた私が(実は色々と彫ってはいたのですが…)ネコを彫ってみました。招き猫です。
年明けからせっせとこの猫さん達に取り組んでいました。
何か意味のある物を彫ってみたかった、何でもいいから、小さくてもいいから、幸せを招いてほしかった。年明けからそんな感じでした。
ただ、私が彫るのはいかにも「ネコ」って感じではないですし(見方によっては犬っぽくなったりキツネっぽくなったり…)いかにも「招き猫」って感じでもないです。
基本は木を見てほしいので色も付けませんし、派手にはなりません。
ネコさん達の手の上げ方や招き方も微妙ですし、本当に招く気あるのか?って感じです…
でも何となく形が出来てきたかな?って思ったので、今回は製作の様子を2回に分けて投稿します。
そして出品もしましたので、気に入りましたら購入してお手元に置いて頂けると嬉しいです。
まずは試作品を彫ったところから始まります。
チェリーの木の端材を彫り彫り。あまり何も考えずに何となくのイメージで彫り彫り。

今まで彫ってたキノコの柄の様な胴体。招いているとは言えないような手の上げ方。



しっぽはとりあえず後付けにしました。これだけ小さいとしっぽをくり抜くのは大変ですし、折れるリスクもありそうです。しっぽは後から彫って挿し込みました。
この試作品は雰囲気はイメージ通りで(猫かどうかは微妙ですが)こんな感じで進めて良しとしました。
次の試作品。

あれ?鈴?のような物が付きました。試作品なので色々を試しています。



足も彫ってちょっと人間っぽいネコです。
こんな感じでウォルナットの木でも試作品を一つ彫りました。

目や鼻、口などは付けない予定でしたが、のっぺらぼうもなんだか寂しいので、思い切って目と鼻を付けてみます。
色を塗ったり、書くのは嫌なので、ましてやこの小ささ彫り出すのもしんどいので、木を埋め込むことにしました。
まずは穴を開けます。2mmです。ちっちゃい…

このサイズだとちょっと目や鼻の位置が変わるだけで表情が変わってしまいます。

2mmほどに削った木を埋め込みました。使った木はなんと本紫檀。最高級木材です。でもしっかりとした黒と彫った時の輝きがとてもいいです。
目と鼻を削って整えます。


ウォルナットのネコもこんな感じになりました。意外とかわいいかも。
足が小さくてすぐ転ぶので、台を用意しようかと思います。

こんな感じです。さて、どうやって台と接続しようか…小さいのでこの辺は悩ましいです。

一体増えました。先に彫った2体の試作品は不採用で、さらにもう一体彫って、3体用意してみたいと思います。

チェリーでこんなイメージで彫ります。ほとんど下書き通りには彫りません。彫っている途中からどんどん変わりますので。
はい。こんな感じでネコさん3人になりました。簡単に彫っているようで、試作品からここまでで20日くらい経っています。一日2時間ほどしか作業してませんけどね…

二人にも目と鼻を付けないと。


後はしっぽです。これが意外と難しくかなり時間がかかりました(;一_一)3本くらい失敗しました。




しっぽは慣れるまで大変です。接着面に一応竹の棒を挿しています。

そして、台と猫を接着する際も竹の棒を下から挿し込んでいます。木工用ボンドだけだとやっぱり弱いと思います。
なんで竹の棒かと言うと、ちょうどいい竹の棒があったからです。ちなみに竹串では無いです。工作用の竹棒です。
そして、3人の招き猫彫り上がりです。3匹というよりは人っぽさがあるので3人かな…


オイル塗装します。いつものように荏胡麻油を浸み込ませるだけです。出来るだけ少なく塗っています。

乾くまで2週間以上かかります。
今回彫った招き猫は右手を上げています。右手をあげたネコはお金を招くそうです。
次は左手を上げた招き猫達を彫ります。左手は人を招くと言われています。
3人は既に出品されています。良かった見るだけでも見てやってください。
木彫り 招き猫(右手)ネコの置物(木材:チェリー/ウォルナット)(No.N0001)

木彫り 招き猫(右手)ネコの置物(木材:チェリー/ウォルナット)(No.N0002)

木彫り 招き猫(右手)ネコの置物(木材:ウォルナット/チェリー)(No.N0003)
