久々のブログです。ブログの時間は後回しにして、見つけた時間はひたすら彫っていたのですが、ブログもなんだかんだ書きたくて写真はマメに撮っています。
今回は普通のキノコです。いわゆる一般的な形のキノコを彫ります。いつも変な足とかある生き物のようなキノコばかり彫っているので…たぶんこっちの方がウケはいいのかなとも思っています(;一_一)
少し大きいキノコをまず彫ります。
このサイズは昔試作品として彫ったことがあるサイズですが、大きいと持って彫るのが大変です。柔らかい木ならいいですが、堅い木だとノミの圧を支えるためにしっかり強く握らなければいけませんので。
木材はチェリーです。とても良い木ですが、色の経年変化がとても早くて数日で色味が変わってしまいます。経年じゃないですよね…後日修正して彫ると、そこだけ色味が違ってしまうのが難点です。最終的には同じ色味に落ち着きますが。
先に裏から彫っていきます。チェリーは程よい堅さで彫りやすいです。
こんな感じで、平べったいキノコのにする予定です。
カットしていきます。
まずはここまで、ノコギリで切ったり、ノコヤスリで削ったりして形を作ります。
彫っていきます。
こんな感じです。チェリーらしいガムポケット(樹脂の固まり)が出ました。OKです。何が…?こういうのがとても良いという意味です。
キノコの柄にはホワイトアッシュという木を使います。あまりない白い木です。オイル塗装して経年変化すると若干黄色味が出ますが、それでも白い感じは出ると思います。
バランス的にはこんな感じになります。まだまだ修正しますが一旦ここまでにして、ミニキノコを彫ります。親子のように寄り添うキノコをイメージしています。「小さいキノコ作れますか?」と質問を頂いたことがありますが、作れますが小さい方が難しかったりします。
ミニキノコも同じ木材で作ります。まずは笠の部分からチェリーです。
こんな感じで小さいキノコの笠をチェリーで彫りました。小さいと持って彫るのが大変です。要は大きくても小さくても持って彫るのは大変なんです。
次はホワイトアッシュでミニキノコの柄を彫ります。
ちょっと斜めになるように穴を開けています。
こんな感じまで彫りましたが…ちょっと変ですよね。バランスも悪いし親子じゃない気が…
このミニキノコは不採用です。でも今度別の親子キノコを作る時に採用します。やっぱり小さいと難しいです。
もう一度ミニキノコの笠から彫り直ります。
今度はこんな感じでミニキノコを彫ってみました。ん~どうだろう…
やっぱり彫り直します。試行錯誤の繰り返しです。木に埋め込んで固定するのでキノコの柄はもう少し長い方がよさそうです。
こんな感じになりました。バランスも良さそうです。
こっちの親のキノコも整えていきます。
台にキノコを埋め込んで固定します。台の木材はウォルナットです。土っぽい色味の木なので色のバランスも良さそうです。穴が2個あいていますが、1個は失敗です…埋めます(;一_一)
キノコの柄の先にも穴を開けてダボ(木の棒)で挿して固定します。穴の角度が難しいです。
ミニキノコも穴を開けて位置を調整します。穴の角度もそうですがお互いの位置関係や穴の深さなど、この辺はかなり調整に時間が掛かりました。
最終的にはこんな感じになりました。親子のキノコが寄り添ってこっちを見ているようです。彫った木は「ブラックチェリー」「ホワイトアッシュ」「ブラックウォルナット」の3種類です。オイル塗装したら完成です。こんな感じのをあと2組彫る予定です。
※おまけ
最近こんなシールを見つけました。(大人の図鑑シール きのこ編)だそうです。けっこう良く出来ていてシールの金枠が大人って感じで高級感があります。今回彫ったキノコは強いて言うなら「タマゴタケ」のような形かな…