今日は、秋分の日ですね。秋です。
秋と言えば、栗ですよね。ちょうど先日栗の木を彫ったので、その様子を少しご紹介します。(まだ出品は出来ていません…)
クリの木はとてもいい味を出す木です。栗の実も凄く美味しいですし。
彫ったばかりの栗の木の色味は薄いクリームっぽい色ですが、オイル塗装して月日が経つとどんどん濃い色になってきます。
耐久性があり堅くて良い木ですので、昔から建材や家具にも使われています。きっと古民家にはクリの木の置物が合うと思います。
もちろん栗好きの方は、栗の木の木彫りの置物も好きですよね?…
それではクリの木をキノコにしていきます。


まずは栗の木をカットしていきます。やはり堅くて大変です(@_@)

ドリルを使って笠と柄を繋ぐ穴を開けていきます。

先に笠の裏を丸ノミで彫っていきますよ。最近は手彫りらしさを出すために綺麗に線にそって彫るのを止めています。これで手彫りらしさが出ているかは分かりませんが…


キノコの笠はこんな感じで、大まかにカットしました。ズレてますがそれでいいんです…

さらに、今度はノコヤスリで、角を削っていきます。
後は、ひたすら彫っていきます。いい味出す形や彫り方を探りながら彫っています。


栗の木の導管ってすごく太いです。目で見てもハッキリと穴が開いているのが分かります。この導管の部分は柔らかくて彫りやすいんですけどね…あとは堅いです(;一_一)
続いて、キノコの柄も彫っていきます。


まずは、角材の木目を見て前を決め角度を付けてから穴(笠と接続するための穴)を開けます。私が彫るキノコには一応前とか後ろとかあります。


キノコの柄になる部分をザクザクと粗彫りしていきます。この段階でどんな形にするか決めます。後から修正することも多いのですが、とりあえず大まかなイメージを決めます。

だんだん形が出来てきました。かなり斜めに首を傾げていますが…

足を付けて、意思がある生き物のようにしました。最近はよくキノコに足を付けます。未完成のように見えますが、ここで完成とします。綺麗に彫って整えたくなるのですが、この方がいい味出す気がするんですよね。栗とキノコのペアなのでいい味出るに決まってますが…

大量に出た木くずに寝かせてみました。(特に意味はありません)
2つ目も行きます。

またカットします。すべてノコギリで切っています。機械あれば楽ですけど…


特に、斜めにノコギリで切るのは大変です。さらに、小さいので固定するのも大変です。でも今のところ機械を導入する予定はありません。大変ですがのんびりゆっくり行きます。


カットした端材もちゃんと名前を記して端材置き場に入れておきます。いつか何かもっと小さい物を作ります。自分が切った木なので種類は分かるのですが、ここまで小さいとやっぱり名前を記さないと分からなくなったりします。そっくりな木も多いです。

角をゴリゴリ削って、ひたすら彫ります。自由にある意味雑にノミを入れていきます。

これで、完成です。でこぼこですが、一応最低限のバランスは考えています。
柄も彫っていきます。


柄が一番難しいです。柄の形やバランスでキノコの表情が決まります。

このキノコはこんな感じに仕上げました。こっちは自立しません。後でストラップを付ける予定です。

このキノコの笠の部分には小さな節がありました。節があると木目がうねります。これがまたいい味出すと思っています。

まだオイル塗装をしていないので、出品はもう少し先になりそうですが、栗好きの方お一ついかがですか?
おまけ↓

先日、栗の木がある公園(百合が原公園)に行ったので、ついでに栗の実が生っているか見てみました。
たくさん生ってました。秋を感じますね。