製作の様子初回は、キノコの柄の入れ替えです。
キノコの笠も柄も彫り終えて、オイル塗装をして、いざ笠と柄を接着する段階で、ん~…やっぱりちょっとバランス悪いかな~となることが良くあります。(本来はオイル塗装の前にバランスを整えるべきなのですが、後からやっぱり違うかも?となってしますのです。)
そういう時は、柄を作り変えます。今回は足のような物?がある柄に変更します。
キノコに足なんて無いのですが、柄の先をちょっと彫って足のようにしたキノコも彫ることがあります。擬人化された感じがなんとなく可愛らしいです…
今回は4つ柄の彫り直しです。

キノコの笠はすでにオイル塗装をして乾燥済みです。左からウォルナット、メープル、チェリーです。(写真には無いですがもう1個チェリーの笠があります)

柄の部分はホワイトアッシュ、メープル、チェリーの木材を使うことにしました。

サイズを整えるために切ります。カットは全て自分の手作業です。木目の位置も計算してカットしていきます。ノコギリでゴリゴリ切ります。夏はそれだけで汗だくです…
ちなみに私の作業台は昔使っていたダイニングテーブルです。角が丸いので使いづらいです…

形が整ってきました。接着面は少し斜めにカットして角度を付けています。

柄の穴あけです。この穴にダボを挿して笠と柄を接着します。この穴あけ作業のみ機械(インパクトドライバー)に頼ります。
穴あけは意外と難しいです。位置ズレたり、斜めに入ったり、深過ぎたり、浅過ぎたりします。
原因は木材が堅かったり、堅い部分と柔らかい部分があったりするからです。(あと自分の技術不足も…)
穴あけ箇所は木材の木口になるのですが、木口は特に堅く、穴あけ作業がズレやすいです。
いくつかコツがあるので、そのうちブログに書きますね。

とりあえず無事3個穴あけ完了です。まぁ多少ズレましたが後で調整するので問題ありません。矢印はキノコの前側を意味してます。木目の位置を調整しているので間違わないように目印です。

彫っていきます。最初はかなり粗目に。私は彫刻刀ではなくノミで彫ります。堅い木材を使うことが多いのでノミの方が良いです。ちなみに、叩いて彫るのではなく手で押して彫ります。

大まかな形が出来てきたら、丁寧に形を整えていきます。
彫っていくと、木に入り皮や節が出てくることがあります。この木も傷ではないのですが何か逆目のような…杢のような…繊維の違う箇所が出てきました。こう言うのが木らしくて好きです。なるべく残します。


彫りながら何度もキノコの笠と合わせてみます。このホワイトアッシュの柄にはウォルナットを合わせます。まだバランス悪いです。

なんかヒリヒリ痛いと思ったら…木が堅いので手袋してても指の皮むけます…

後ろ姿。なんだかかわいいです。

とりあえず1体完成。少しだけ首を傾げるようにしています。
(笠のウォルナットはオイル塗装済みですが、柄のホワイトアッシュはまだオイル入れていません。)

続いてチェリーです。

前側。

後ろ側。後ろはおしりのようになるように彫っています。
(ピント合ってなくてごめんなさい。他にもたくさんピント合ってない写真があります(~_~;)

メープルの笠と合わせてみます。

横。ん~もうちょっと修正が必要。

そして、とりあえず2体完成。

ウォルナットのキノコは笠をチェリーに変えてみると、しっくり来たので、最後になってチェリーの笠に変更です。その際に多少微調整しています。作品を作っていると変更変更ばっかりです。

2人仲良くツーショット。柄はまだオイル入れていませんが、この色でも十分いい感じです。これはペアで出品しようかな?…
オイル塗装してから乾くまで2週間程掛かります。なので、出品されるのはもう少し先になります。
この日はここで時間切れです。2日目へ続く。